8月17日(金曜)、「エコー研」と「食事会」が行われました。毎月恒例の「エコー研」ですが、先月は台風の影響で中止だったため、2カ月ぶりの開催でした

毎回テーマを決めて行っているエコー研ですが、8月のテーマは「不良少女と障害者と可能性」ということで、映画『ビリギャル』について、参加者みんなで語り合いました。
この映画は、金髪パーマに厚化粧、耳にはピアス、極端に短いミニスカートというギャル全開で偏差値30学年ビリという成績の女子高生「さやか」が、見かねた母親に勧められて通い始めた塾の教師「坪田」と出会って一念発起し、坪田や母親などの周りの人々の支えもあって、偏差値70の慶應義塾大学に見事現役合格するまでを実話に基づいて描いた作品です。
また今回の『ビリギャル』は、今までエコー研で取り上げてきた映画の中では初めて障害者が登場しない映画でしたが、「車椅子を使っているという見た目だけで世間に偏見を持たれようとも、強い意志と努力さえあれば、どんなに重度の障害者でも立派に自立できるんだ。」という強い信念を持っているエコーが、“見た目がバリバリのギャルで学年ビリ”というだけで「慶応合格なんか絶対無理だよ(苦笑)」という周りの偏見をはねのけて慶応大学現役合格を果たした主人公さやかと、“車椅子の重度障害者”という見た目だけで「一人暮らしなんか無理だよ」という世間一般の風潮をはねのけて立派に自立している重度障害者の仲間たちを重ね合わせ、映画のストーリーに感銘を受けてテーマに選んだ作品でした。

参加者からは、「まず感じたのは、母親の子どもへの愛の深さでした。多少、”ちょっとやり過ぎじゃないか” と感じる部分もありましたが、だからこそ、子どもにもその愛情がちゃんと伝わっていたのだと感じました。他人から見て、”出来損ない”と思われている子でも、可能性を信じ抜く心はどんな人間関係にも大切だと思いました。人を信じて愛する心をいつも忘れたくないと思いました。」「何かに向かってガムシャラに頑張る姿は美しく、心地好くもある事を、再確認出来ました。」「落ちこぼれだった女の子が頑張って受験に成功したストーリーから、努力を続ければ夢は叶うものだと勇気が出ました。」「自分自身の大きな決断と必死の努力、支えてくれた人たちの存在の大きさなど、自分が自立した時のことを思い出せたりして、いろいろと勉強になりました。食事会で、みんなと一緒に楽しくご飯を食べられたのも良かったです♪」などの感想があって、率直に、そして深く語り合うことができました。

このように、「エコー研」では、障害の有無にかかわらず、参加者みんなで、深く考えて気持ちを語り合うことがたくさんあります。
少しでも関心のある方は、ぜひ一度ご参加ください!

なお、「エコー研」のあとは、恒例の「食事会」を行いました。
この食事会は、障害者・健常者を問わず参加できるオープンなもので、参加者みんなが無礼講でおしゃべりする楽しい食事会です。もちろん、「今までエコーとの関わりが少なかろうと多かろうと、障害者・健常者を問わず誰でもウェルカム!」のイベントです。

毎月開催される「エコー研」と「食事会」ですが、その両方またはどちらか一方でも参加できます。参加費は無料です! 障害者と健常者の垣根を超えてのご参加をお待ちしております!