今回の「エコー研」は、映画『解夏』について、参加者みんなで語り合いました。

この映画は、「ベーチェット病」という難病を発症して、やがて失明すると宣告され、結婚を約束した恋人に負担をかけたくないという思いから、彼女に何も告げずに長崎の実家に帰った隆之と、それを知って「貴方の目になりたい」と彼を追って長崎に来た恋人の陽子、その二人を温かく見守る母親の三人を描いた作品です。

ちなみに「解夏(げげ)」とは、仏教の僧が夏に行う安居という修行が終わる時を意味するそうです。

失明への恐怖、そして徐々に失われていく視力への苛立ち・とまどいに苦しみながらも、それを“行”ととらえようとする隆之、それを献身的に支えようとする陽子、病気のことも病状のことも詳しいことは何も聞かされないにもかかわらず息子の苦しみを察して二人を見守る母親…そんな感じの物語です。

また、原作小説の作者が、あの「さだまさし」さんだということでも有名な作品です。

参加者からは、「自分にもベーチェット病を患って失明した親類がいるので、その当時のことを思い出した。」「陽子の献身的な愛情に感動した。」「映画の中で写った長崎の風景が、とてもきれいだった。」「最後に隆之が陽子に言った『僕の目になってほしいんだ』という言葉に胸が詰まった」などの感想があって、率直に、そして深く語り合うことができました。

 

このように、「エコー研」では、障害の有無にかかわらず、参加者みんなで、深く考えて気持ちを語り合うことがたくさんあります。

少しでも関心のある方は、ぜひ一度ご参加ください!

 

なお、「エコー研」のあとは、恒例の「食事会」を行いました。

この食事会は、障害者・健常者を問わず参加できるオープンなもので、参加者みんなが無礼講でおしゃべりする楽しい食事会です。もちろん、「今までエコーとの関わりが少なかろうと多かろうと、障害者・健常者を問わず誰でもウェルカム!」のイベントです。

 

毎月開催される「エコー研」と「食事会」ですが、その両方またはどちらか一方でも参加できます。参加費は無料です! 障害者と健常者の垣根を超えてのご参加をお待ちしております!