徳島県阿南市で申請から1週間で24時間の重度訪問介護が決定

ALS患者に月887時間を迅速決定

自治体での良い事例を紹介します。介護崩壊寸前のALS患者の事例で、徳島県阿南市が、申請からたった1週間で重度訪問介護月887時間を決定しました。

通常は非定形の長時間の重度訪問介護の決定には、2~3ヶ月ほどかかることが多い中、これは素晴らしいことです。

少なくない自治体に誤解されていることが多いのですが、厚労省によると、法律上は非定形(支給決定基準を超える長時間支給のケース)の場合は市町村が審査会に「意見を聞くことができる」と法令で規定されていますが、「事前に意見を聞かなければならない」という規定ではないため、審査会を待たずに決定も可能です。

緊急時などは、非定型でも審査会の意見を聞かずにまず必要不可欠な支給量を決定して、あとから審査会の意見を聞く方法もあります。

いっぽうで、大きな規模の市などで、誤った内規を作っており、緊急時にも一切の例外を認めずに、審査会の意見を聞かない限り非定形の支給決定をしないケースがあります。

阿南市での今回の申請の支援や自薦の介護体制の構築支援を行っている全国広域協会の直営法人一般社団法人HKの高松の相談スタッフ西尾さんに詳細を書いていただきました。(高知県東洋町のALS患者の支援をしている記事を阿南市の福祉関係者が見て、問い合わせにつながったそうです)