6月9日(土曜)、毎月恒例の「エコー研」と「食事会」が行われました。
毎月テーマを決めて行っているエコー研ですが、6月のテーマは「障害者差別」ということで、1930年代から40年代初頭にかけてドイツのナチス政権下で行われた障害者などへの迫害、そしてその迫害に対して視覚障害者「オットー・ヴァイト」が行った勇気ある毅然とした抵抗に関するYouTubeの動画について、参加者みんなで語り合いました。このテーマは、あの相模原障害者殺傷事件が起こってからもうすぐ2年が経つこの時期、犯人の「ヒトラーの思想がおりてきた」という一言について、「では、ナチス政権が当時障害者に何をしたのか? そして、それに対して当時の勇気ある障害者が何をしたのか?ということを改めて知りなおして、みんなで考えてみるべきだ」という気持ちからテーマに選びました。
参加者からは、「70年あまり前に障害者などに、こんなに恐ろしい迫害が行われたことは知らなかった。でも実際に起こった歴史的事実として知っておかなければならないことだと思った。」「過去の歴史的な事実ではあるけれども、それをしっかりと受け止めて今に生かさなければならないと思った。」「障害を持っていたり病気だったりしただけで、本人の意志とは全く関係ないところで、その人の生死が決められていたということがとても恐ろしかった。」「『障害者や不治の病の病人は殺してもかまわない』としたナチスの迫害は確かに70年あまり前の歴史的事実ではあるけれども、それに似た考え方が現在は全く無いのかというと、相模原障害者殺傷事件の犯人が語った『障害者は不幸しか生まない。障害者はいなくなれば良い。』という言葉の中に今も生きているのではないか、そして、それは彼だけが持っていた異常な思想とは言い切れないことに、深い憤りと恐怖を感じる」「ナチスドイツの政権下というあの大変な時代の中にあって、障害者オットー・ヴァイトが同じ障害者しかもユダヤ人の仲間を守ろうとした勇気と知恵に満ちた行動に深く感動した」などの感想があって、率直に、そして深く語り合うことができました。
このように、「エコー研」では、障害を巡る様々な問題について、障害の有無にかかわらず、参加者みんなで、深く考えて気持ちを語り合うことがたくさんあります。
少しでも関心のある方は、ぜひ一度ご参加ください!
なお、「エコー研」のあとは、恒例の「食事会」を行いました。
この食事会は、障害者・健常者を問わず参加できるオープンなもので、参加者みんなが無礼講でおしゃべりする楽しい食事会です。もちろん、「今までエコーとの関わりが少なかろうと多かろうと、障害者・健常者を問わず誰でもウェルカム!」のイベントです。
毎月開催される「エコー研」と「食事会」ですが、その両方またはどちらか一方でも参加できます。障害者と健常者の垣根を超えてのご参加をお待ちしております!
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