社保審障害者部会の報告書「障害者総合支援法施行3年後の見直しについて」では、「重度包括支援の利用が低調であることへの対応が求められる」と課題が挙げられました。今後の取組みでは、重心「等」のニーズに合わせて活用しやすいように「見直しを行うべきである」と記載されています。(政府文書でのこの記述は、「改正します」という意味です)。
現状では対象者が狭すぎて、介護が大変な重度障害者のうち、一部の障害者にしか対応できていない(例えば、吸引が1日に何十回とある重心の障害者でも寝返りができると対象になっていない)ので、対象を広げる改正がされるものと思われます。
全身性障害者カテゴリでは、人工呼吸器を使う直前のALSや筋ジス患者などで、意思疎通ができ、吸引が1日何十回もあるケースなど、介護の密度やヘルパーに必要な介護技術が、人工呼吸利用者と何ら変わらない障害者がいます。単価が低いのに介護が大変ということで、サービス提供がなかなか受けられない問題があります。これらについても、今後の厚労省と各カテゴリ該当の障害者団体との詳細打合せ等で制度改正の細かい部分が詰められていくと思われます。
必要予算が変わる改定なので、2018年4月の報酬改定での改正となります。重度包括対象者になれば、重度訪問介護も15パーセント加算になります。現在、吸引が必要な障害者は、なかなかサービス提供のできる事業所が見つかりません。15%加算対象者になることで、サービス提供を引き受けてくれる事業所が増えることが期待されます。

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全国障害者介護保障協議会
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